R1 仙台ハイランド 開幕は無事完走


photo by Chie

予選:3位、決勝:5位


 二年連続トヨタ・アルテッツァを使用してN+クラスでシリーズチャンピオンを獲得してきましたが、今年からは車両をポルシェ911GT3に変更して1クラスへ参戦します。
 しかし、4月8日に車両がデリバリーされたこともあり、細部まで詰められない状態でのレースを迎えなければならなかった。

●4月25日練習走行
 金曜日のドライでの状態は、昨年度のチャンピオンであるエンドレススカイラインが1’53”787のタイムを出すが、ポルシェの中ではトップタイムの1’55”396を織戸が出して2位。そして、ウェットでもエンドレススカイラインの2’03”403に続き2’06”300で2位につけた。


photo by Chie

●4月26日予選
 予選方式が今年から若干変更されて2回行われることになった。1回目はA、Bドライバー共にトップ3の平均タイムの110%をクリアーしなければならず、2回目がアタックドライバーがグリッドの順番を決めるという方法に変わった。そして、両方の予選に使われたタイヤを決勝のスタート時に装着しなければならない。
 そして、予選を迎えたのだが、今回は我々が参加する1クラスからは1台の予選落ちが選ばれなくてはならない。2台のスカイラインと5台のポルシェの合計7台が6つのグリッド獲得に向けて激しい争いを行った。チームは昨年までのようにデータが豊富にあるわけではない車両でのレースである為に、セオリー通りの作戦でタイヤを選択し臨んだのだが・・・
 我々は、予選落ちもあるのだが、決勝を睨んだ上でのタイヤを選択し、燃費的には1ストップでスカイラインの2ストップに対抗しようと考えていた。あくまでもポルシェの中での争いでは無く、スカイラインをターゲットとしていた。30分間の1回目の予選が11:20にウェットコンディションで始まった。まずは、羽根がトップでコースへ入り計測1周目に2’07”487を出して戻ってきた。そして、織戸へ交代して織戸は2’06”216。予選通過基準タイムは、2’16”990であった為、二人は問題なく1回目の予選は通過。
 そして、いよいよ13:50から20分間の2回目の予選がドライコンディションで始まった。13:45に織戸は早くもピットを後にして、コースインを先頭で待っていた。開始と同時に走りだすが、コースの各所にまだ水が残っていたため、織戸は1周してピットへ戻り待機した。14:03にエンドレススカイラインがコースインすると追いかけるように織戸もコースへ入った。計測1周目で織戸は1’54”385を出して、ソフトタイヤではないためさらにタイムが上がる2周目に入った。この時点でエンドレススカイラインに続き暫定2位。しかし、1コーナーに進入する段階で他車に進路を塞がれてしまった。織戸は、明日の決勝の為にタイヤを温存したいのでここでタイムアタックを中止。残り時間ぎりぎりでソフトタイヤを選択したファルケンポルシェが計測1周で1’54”154と0.231秒差で織戸を上回ったため3位となる。


photo by Chie

●4月27日決勝
 朝のフリー走行でも1’54”859のトップタイムを出して、12:50にいよいよ400kmレースが快晴の中、始まった。織戸が2列目イン側から上手くスタートを切る。2周目には早くも1’56”955というタイムを出してまずは、目の前のファルケンポルシェにぴったりとついていき、11周目にかわして2位となる。この時点で、トップをいくエンドレススカイラインは6.9秒前方を走っていた。押さえられていた感じで走っていた、織戸は快調に1’59”台で走行して25周目にファルケンポルシェがピットインする時点で12.3秒のリードを築いた。28周目からは、織戸のペースは2分01秒台に落ちてくるが、まだタイヤ交換していない2位のランドリーOGBアドバンGT3も同じようにペースは落ちてきた為、30周の時点で35.6秒のリード。エンドレススカイラインが給油の為に32周目にピットイン。これで、織戸はトップに立ち、2位のランドリーOGBアドバンGT3に+36.8秒、エンドレススカイラインに+75.2秒のリード。
 40周目から織戸のタイムは2分03秒台まで落ちてきたが、暴れるマシンをなんとかコントロールして走り続ける。しかし、早くも2位のランドリーOGBアドバンGT3を抜き38秒後ろにまでエンドレススカイラインが激しく迫ってきた。織戸のマシンは毎周確実にラップタイムが落ちだしてきたが、後半を担当する羽根のガソリン搭載量を考えると、まだピットに戻ることはできない。ついに46周目にエンドレススカイラインにトップを譲り渡した。
 そして、47周目にピットへ入り羽根に交代。この時点でトップのエンドレススカイラインから遅れること16秒、3位のファルケンポルシェには+54.7秒のリードであった。ファルケンポルシェはもう1回ピット作業が残っている。羽根に交代するが2’00”〜01”と思うようにタイムが上がらなかった。それは、車両のデリバリーが遅れた為、開幕前に充分に走り込みができず、シートポジションが合っていなかったのだ。2速に入れる度に、右肩に激痛を受けながら走るが、1回目の予選がウエットだった為、スタートタイヤの消耗が少なく、思ったよりマージンを作れなかったので、69周目にファルケンポルシェに抜かれ3位、73周目には、やはりソフトタイヤで予選に臨んだCR1-PIRELLIポルシェに抜かれ4位へ、85周目にランドリーOGBアドバンGT3に抜かれて5位となり16:20に99周を走り切りチェッカーを受けた。


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