R6 TIサーキット 劇的なレース展開

2003.9.6〜7 天候:晴れ 路面ドライ 観客動員数35,700人
テレビ9月25日 22:00 スカイパーフェクTV ch300


 長雨だった夏を取り戻すように連日真夏のような暑さが続く岡山TIサーキットでまさにその暑さを超えるレースが繰り広げられた。今回TEAM ADVANは木曜日より走行を行い車の調整をすすめた。

●フリー走行
 終始午前中のセッションよりトップタイムを出しつづける25号車。ここに来て車の調子はすこぶる良さそうである。細かく走行の終了後にエンジニアとドライバーでミーティングが持たれて着実に車のセットを決めていく。かなり良い方向で車が決まり無事に金曜日のフリー走行は終了する。明日の予選が楽しみである。

●予選:2位
 今日もジリジリする暑さである。午後は曇り一時所により雨の天気予報だが、雨は微塵も降りそうに無い。1回目の予選が定刻にスタートした。今日のコンディションと車が合っているか、丁寧に走行をしながら確認する織戸選手2周目1’39”063でタワー前を通過する。3周目じっくり丁寧に走行をして1’37”399を出す。もちろんトップタイムである。その後、羽根選手に交代してタイムアタックを無事終了2回目の予選に備えた。予選2回目雲は出てきているが暑さはマシにならない。
 14:20に予選開始になる車に乗り込んでスタンバイをして静かに時を待つ織戸選手。
14:24エンジンをスタートしてコースに出る。2周目1’37”450のタイムで戻ってくる。予選1回目のタイムに僅かに届かないが、この周がタイムアタックである。皆に緊張が走る、これは36秒台が出るのでは・・・。モニターを見つめるピットクルー達、織戸選手は他車を上手く交わしながら走ってくる。もう最終コーナーに入る所で目の前に他車がいた、接触を避けようとして少しコースアウトをしてしまう。タイムは1’38”819 これが無ければ 36秒台に入っていただろう。ライバルチームは動かない。混走時間まで待つようである。15:00になると続々とコースインして行く。エンドレススカイラインがトップタイム1’37”125を出すと ランドリーOGBアドバンGT3は1’37”811 ファルケンポルシェは1’38”070のタイムを出すと、何ともう一度織戸選手はコースインしてタイムアックを行うが1’37”442で僅かに午前中のタイムに及ばず、予選2位となる。

●決勝:クラス6位
 午前のフリー走行で再度チェックを行う。この走行でも他チームを抑えてトップタイムを出す。本当に車・タイヤ共にバランス良く仕上がりを見せている。ただ好タイムでは有るがミスの無いようにピット作業の練習は気を引き締めて行ったドライバーチェンジも言う事無くフリー走行終了。 レース前に向けて再度ドライバー・エンジニアで作戦を確認して、チーム全体でミーティングを行った。 さあいよいよ109周の決勝レースがスタートする。気温は32℃まで上昇して本当に暑いレースである。スターティンググリッドにマシンが整列した 13:03に決勝レーススタート。織戸選手がスタートドライバーである。早くも3周目にはエンドレススカイラインを抜き去りトップでコントロールタワーを通過。チーム全員に笑顔がこぼれる。
 織戸選手は39秒台で快調に走りつづける。2番手のエンドレススカイラインに10周を過ぎたあたりですでにプラス5.1秒のリード。15周目にランドリーOGBアドバンGT3がエンドレススカイラインを抜き去り2位に浮上してくる。 しかし織戸選手走りは快調で20周を過ぎたあたりですでに10秒のリードで有る22〜23周でランドリーOGBアドバンのペースがダウンして、エンドレススカイラインが2位に続いてファルケンポルシェが3位に上がってきた。そのままの順位で走行が続いた 34周目にペースカーが入る、せっかく21秒のリードを持っていたのに・・・。
 このレース2回ピットインしなければいけないエンドレススカイラインはこのチャンスを利用してピットインする。38周目にペースカーが出てリスタートがきられる。織戸選手はまた早いペースで走り始める。すぐに30秒のリードを作り58周目にピットイン。ピットロードに入った織戸選手が無線で車の異変を告げるとピット内が慌ただしくなる。
 タイヤ交換、先ず後輪続いて給油そして前輪交換に入ったところで何と、右のスプリング部分のナットが緩んでいた。ピットクルー達の素早い作業でコースへ戻す。ドライバーチェンジをした羽根選手も素晴らしい走りを見せるトップのファルケンポルシェより早い走りで追いかけるが、その走りも及ばず108周目まさにチェッカーの時1コーナーで炎上する車が有りそのままゴールになる。今回優勝は逃したもののフリー走行より常にトップで速いそして強いTEAM ADVANで有った。次回菅生が楽しみである。