R2 仙台ハイランド 逆転優勝


 2002.4.27〜28 天候:晴れ 気温:20℃ 路面:ドライ 観客動員数:34,340人


photo by TEAM DD


予選:クラス/クラス2位(総合9位)
  GN+クラス
クラス
車番
総合
車名チーム名Time Gap
1#36
8
MAZIORA ALTEZZATOM'S SPIRIT1'56.950-
2#25
9
ADVAN ALTEZZATEAM DD1'56.9770.027
3# 5
16
5ZIGEN INTEGRATEAM 5ZIGEN1'58.3781.428
4#163
18
H-factory ALTEZZAエイチファクトリーレーシング1'58.7681.868
5#38
19
エイベックス・アルテッツァKRAFT1'58.8361.886
以上予選通過
6#28
35
WAKO'S. ADVANブリッグスワローレーシング2'03.0356.085
7#37
-
トムススピリット ALTEZZATOM'S SPIRIT未出走 

 決勝:クラス優勝(総合5位)
クラス
車番
総合
車名チーム名
Laps
Gap
1#25
5
ADVAN ALTEZZATEAM DD
97
2#36
6
MAZIORA ALTEZZATOM'S SPIRIT
97
0
3# 5
7
5ZIGEN INTEGRATEAM 5ZIGEN
96
1
4#163
25
H-factory ALTEZZAエイチファクトリーレーシング
75
12
以上順位認定
-#38
-
エイベックス・アルテッツァKRAFT
1
96

●予選
 予選は、エースの織戸が担当。予選開始と同時にライバルの黒澤選手に続きコースイン。ゆっくりとタイヤを温めながら、いよいよコントロールラインを通過。計測開始だ。
 織戸は、計測1周目でなんと1’56”977という好タイムを出してポールポジションとなる。しかし、タイムが最も良いのは十分にタイヤが温まった計測2周目だ。黒澤選手が計測2周目に1’56”950をだす。そして、織戸も計測2周目にタイムアップしようとしたが、最終コーナーで先行車に詰まってしまい失敗してしまった。わずか0.027秒差だが予選2位となってしまった。


Photo by mappy

●決勝
 気温が上昇してきて、遠くの山々は雪を被っているがクールスーツを使用して、今回は織戸がスタートを担当。定刻通りレースは始まった。予選2位とは言え0.027秒差。早くも織戸は2周目の1コーナーにポールポジションの黒澤選手と並んで入り抜き去る。その後、徐々にタイム差を拡げて4周目には+2.4秒となる。
 ここで、逃げて谷口へといういつも通りの作戦だったが、今回は少し様子がちがった。逆に徐々に黒澤選手に追い上げられてきてしまった。12周目には+0.8秒まで詰まってきて、13周目には先行されてしまった。今回、選択したタイヤが気温の上昇についていけずにリアタイヤのグリップ不足に織戸は悩まされていた。しかし、一人の最高周回数がルールで定められているため、最低でもその状態で織戸は35周は走らなければならない。
 織戸は、リアが暴れるマシンをなんとかコントロールして必死に黒澤を追走する。いよいよ35周目、織戸の踏ん張りで-12.8秒のポジションだ。ピットは、ハードタイプのタイヤを用意して谷口もヘルメットを被りいつでも交代できる体制で織戸を見守った。しかし、36周目、織戸の頑張りもここまででタイムが一気に2’06”256と落ちた。
 ピットインを指示して37周目に織戸が戻ってきた。チームは49秒という素早いピットワークで谷口を送りだす。一時的に3位となるが、トップの黒澤選手とのタイム差は77秒。黒澤選手は、まだ、ピットインしていないので事実上は我々がトップだ。谷口は1周につき約2秒ずつタイムを詰めていき49周目には-66秒差となった。
 そして51周目に黒澤選手がピットイン。ピットワークに55秒かかり本吉選手に交代してピットアウトするときには、谷口はすでに1コーナーへと消えていった。再びトップへ。53周目には、+22.4秒のリードをつかんだ。谷口は終始安定したタイムで走るが、66周目(谷口は30周目)には徐々にタイヤが摩耗してきた。75周目には、谷口よりフレッシュなタイヤをはいている本吉選手が追いついてきた。その差は+10.3秒。残り25周となる。
 85周目には、その差6.2秒。あと15周なんとか逃げ切りたい。が、しかし、90周目には本吉選手より14周多く走っている谷口のタイヤは限界にきていた。下りセクションで本吉選手の先行を許してしまった。ところが、運は谷口に寄ってきた。
 翌91周目になんとセーフティーカーが入った。セーフティーカーがいる間は、追い越し禁止となるため、谷口は本吉選手の真後ろについたまま周回を重ねることができ、また、セーフティーカーランによって低速で周回を続けていく為、谷口のタイヤの摩耗にとってはラッキーだった。この時点でクラス1のスカイラインは94周を走っているので残りは6周となる。そして、残り4周でレース再開。ぴったりとタイミングを合わせた谷口は4コーナーで本吉選手を抜き去り三度トップへ。しかし、翌周、再度本吉選手に抜かれてしまった。14周多くタイヤを使っている谷口には、不利な条件だ。しかし、あきらめずに残り2周を全力で谷口は戦った。
 その谷口のプレッシャーに負けたのか、残り1周でトップを走る本吉選手は1コーナー先で痛恨のスピン。見事、谷口はタイヤをいたわりトップでチェッカーを受けた。


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