2002 R5 十勝24時間&シリーズ連覇

 2002.7.19〜7.21 天候:晴れ、夜間は濃霧 路面:ドライ

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 ●予選 クラス/ポールポジション(総合11位)

クラス総合車番車名
タイム
チーム名
111#25ADVAN ALTEZZA
2'17.062
TEAM DD
212#59FTRS ALTEZZA
2'17.903
TOM'S SPIRIT
314#79オートバックスFOS ドリームアルテッツァ
2'18.660
ARTA with KRAFT
415#163H-factory ALTEZZA
2'18.906
エイチファクトリーレーシング
518#38エイベックス・アルテッツァ
2'19.578
KRAFT
623#28WAKO'S. ADVANブリッグ
2'22.403
スワローレーシング


 今回は、ライバル不在のレースだが、24時間レースということで、あくまでも決勝を見据えたセットアップを目指していた。そんな中で予選を迎えたが今回は谷口がアタッカーを担当。谷口は、まずは1周目に2’17”471を出し続く2周目は16秒台を狙うも他車にひっかかってしまい2’17”149。これでもポールポジションではあるのだが、実力を出し切れずに不満の谷口。
 しかし、決勝のスタートタイヤに使うため織戸へ交代。織戸は予選通過の為に1周計測のみの走行であるが、中古タイヤでなんと2’17”067とタイムを更新。先輩の意地を見せた!?

●決勝 クラス優勝、総合4位

クラス総合車番車名チーム名
第1パート
第2パート
合算
14#25ADVAN ALTEZZATEAM DD
252laps
199laps
451
210#38エイベックス・アルテッツァKRAFT
247laps
198laps
445
315#163H-factory ALTEZZAエイチファクトリーレーシング
244laps
193laps
437
420#79オートバックスFOS ドリームアルテッツァARTA with KRAFT
215laps
197laps
412
521#59FTRS ALTEZZA TOM'S SPIRIT
219laps
193laps
412
626#28WAKO'S. ADVANブリッグスワローレーシング
227laps
157laps
384

 谷口が定刻15:00にスタートを切り、24時間レースが始まった。まだフルタンクで重いマシンだが21秒台という速いペースで後続のFTRSアルテッツァを離していき12周目には+9.5秒のリードを築いた。しかし、早くも13周目にFTRSアルテッツァは電気系トラブルの為ピット内へと入っていった。このとき3位を走行していたのはエイベックスアルテッツァだが、すでに+20.4秒。予断は許されないが楽なレース展開となっていた。
 そして予定通りの50周目(16:58)に2位に+69秒、総合7位でピットへ戻り織戸へ交代。織戸も21秒台での走行を重ねていき84周目(18:23)には2位以下を全てラップしてしまった。19:18予定の58周を走り暫定であるが、早くも総合4位となって助っ人の谷川へ交代。ピットインするも大量リードのため、クラス1位はそのままで1’13”のピット作業を終え谷川はコースへ。20:56霧がかなり濃くなってきて各車ペースが落ち始める。この時点で+4周のリード。21:38に谷川も58周走り再び谷口へ交代。
 霧の為、谷口は2’23〜24”台での走行を強いられる。22:00から恒例の花火が打ち上げられるも濃霧のため音しか聞こえない状況でのレースは危険と判断した鈴木総監督は、22:26にセーフティーカーの導入を競技長へ提案する。22:35にようやくSCカーが入る。このときヘッドライトが不安定になっていた為、ピットでは点検もしたいのでピットインを指示。22:50谷口はピットへ戻る。
 1’43”と長いピットストップとなったがSCランの為、同順位で点検を終え再び谷口がコースイン。23:03再スタートとなる。ガソリンも減ってきて後半には21秒台で走るが、0:46再度、十勝名物?の霧が発生。0:47に2回目のSCが出動。0:56にまだ、48周だが、SCランの為、織戸へ交代。濃霧の中、織戸はピットアウトしていったが、結局13周ずっとSCランとなって1:52に視界不良の為、一時、赤旗中断となる。

 レースは2パート制となり、第1パートはクラス1位、総合4位で2位のエイベックスアルテッツァには+6周のリード、総合5位のGTクラスのポルシェには+2周のリードとなった。そして、静かな朝を迎え7:00に第2パートのスタートが切られた。そのままドライバーは織戸。
 しかし、2周目の1コーナーを過ぎて左リアタイヤがパースト。なんとか走ってピットへ戻り念の為4本とも交換して再度コースへ。レースは2パートの合計周回数での争いの為、まだクラストップは充分維持しているが、第2パートの順位は総合26位まで落ちた。9:03ピットインして充分に休息して元気一杯の谷川へ交代。第2パートの順位は総合17位クラス4位となる。
 クラス2位、総合12位まで順位を上げて谷川が最後の走行を終えて11:03に谷口へ交代。谷口は時々20秒台を出しながらも終始安定した走りで、第2パートを総合8位、クラス1位となって、最後となる織戸へ13:05に交代。第1パートに総合3位をつけていたPUMAランサーがオーバーヒートでペースを落としだしていて2パートの合計では我々が総合3位だ。
 この時、第1パートで総合5位だったGTクラスのポルシェが1周詰めてきて、現在総合4位だが+1周のアドバンテージを我々は持っていた。残り1:55このリードを守れるか?チームは、ほぼクラス優勝は固まってきたため、総合3位を狙うこととなっていった。12:43に給油をしたPCJポルシェは、絶対にあと1回の給油が必要だ。ポルシェは2’18〜19”で周回しているが、我々はもう給油の必要は無いため、このままノントラブルで走りきれば総合3位を守り切れる。織戸は21秒台でひたすら周回を重ねていく。
 しかし、14:04残り56分だったが、再び左リアのタイヤがバースト。残念ながら、ここで総合3位の夢は破れてしまった。15:00に無事、織戸はチェッカーを受け2位に6周という大差をつけゴール。と同時に、早くも今シーズンのグループN+のシリーズチャンピオンを獲得した。