2002 マカオグランプリ 谷口2年連続4位!!



●大会1日目
 とりあえず今年は、FIAスーパープロダクションに完全に規定を合わせたため、ウェイトハンディもなく無事に車検を通過した。いよいよ11:15から30分間の練習走行が開始された。谷口も二年目なのでコースについては知っており、マシンのコンディションを見るためにまずは5周走行して11:32にピットへ戻った。車両に特に問題もなく11:36チェックを終えてコースに戻った。そして、計測1周目に早くも2’44”017のトップタイムをだしてきた。仙台ハイランドにてテストをおこなってきた甲斐もあって続いて2’43”208とタイムアップをしてトップのまま走行を終えた。
 そして、午後になり、45分間の予選が開始された。マカオは走行時間が少ないため、タイヤの比較をおこないながら午前とは違うタイヤでコースイン。まずは、1’45”991をだして、続いてタイヤも温まりタイムアップと思ったが、ペースの遅い車両に引っかかる。そうしているうちに16:07他車のクラッシュにより赤旗。16:13に再開となり、計測1周目に1’42”206を出しトップタイムとなる。さらにタイムを上げようとするが、タイミングが合わない。その間にBMWのダンカン・ヒュースマンが2’41”174を出しトップが入れ替わった。路面の悪い初日はクラッシュも多く2度目の赤旗となる。残り9分で再開となるが、問題もないため本日の走行を終了する。

●大会2日目
 トップ・グループのBMWと我々が若干のウェイトを載せられることに、初日の結果から決定した。急遽、アライメントを取り直して、まずは、中古タイヤで決勝に向けてのセットアップを中心におこなった。谷口は、2’43”224を出して5位で午前の練習走行を終えた。
 午後は、予選ではあるが、さらに違うセットアップを試すべくチームは作業をおこなった。しかし、そのセットアップは悪い方向へ進んでしまい結果は11位。しかし、昨日の予選とのミックスなので、総合結果としては、堂々の5位となった。


●決勝 第1レグ
 マカオは2ヒート制(12周×2回)のレースで、第1レグの結果が第2レグのスターティングポジションとなる。谷口は、FRのメリットを生かして完璧にスタートを決めて、一瞬出遅れた前のアルファロメオを抜いて最初の難所である超高速のマンダリンコーナーへ向かった。
 ところが、後方からスタートしたBMWにイン側に入られてそのまま団子状態でマンダリンコーナーへ進入して左側をガードレールにヒットさせてしまった。あっという間にポジションは8位。どうやらアライメントが狂ってしまってクルマが真っ直ぐ走らない。なんと1周目にして15位まで下がってピット前を通過。山岳セクションでティム・ハーベイのプジョーが止まったため、SCが入り4周目に再スタート。この時14位。前にペースの遅いフォード・フォーカスがいるため、どんどんトップグループから離れていってしまった。
 9周目にガブリエル・タルキーニのアルファロメオとシビックが接触。12位に繰り上がる。しかし、真っ直ぐ走れない車両ではこれが精一杯。12周を走行して12位でチェッカー。



●決勝 第2レグ
 15分間のインターバルで、タイヤを交換してガソリンを補給し、アライメントをチェックして作業終了3分前になんとか、グリッドに向けてピットアウトしていった。このレースの順位で総合順位が決定する。今回はシグナル・グリーンと同時に車両を左に振ってロケットスタートを決めて3台を抜いて9位へ。
 さらに前へと進みたいが、またもやフォード・フォーカスにひっかかる。4周目にヨルグ・ミューラーのBMWがピットへ入り8位へ。5周目にやっとフォード・フォーカスを抜き7位となる。6位のフランツ・エングスラーのBMWから-6.6秒。7周目に2位を走行していたアンドレ・コートのBMWがマンダリンコーナーで大破。SCが入った。
 谷口は6位となるが、SCカーによって差は無くなった。再スタートが勝負だ。10周目にいよいよレース再開。リスボアコーナーで3位と4位を走行していた車両が接触して4位。11周目、谷口は、レース中のベストラップ2’42”475を出して3位のBMWより遅れること2秒。いよいよラスト1周。しかし、BMWをとらえるには厳しかった。遅れること僅か2.8秒だが4位でチェッカーを受けた。