●決勝
12:30フォーメーションラップが開始され織戸がスタートを担当した。大きな接触などもなく予選順位通りにストレートへ戻ってきた。黒澤琢弥選手がぴったりと織戸についてきて3周目に先行されてしまう。しかし、織戸も負けじと0.3秒〜0.5秒の間隔を開けて後ろから黒澤選手の走りを観察する。39秒台という速いラップで2台でランデブー走行をして周回を重ねていく。予定だと76周目に飯田と交代だ。まだまだ先は長い。
20周目に織戸が黒澤を抜く。総合でも9位となる。24周目に再び黒澤に抜かれて2位へ。27周目にクラス3位を走行していたエンドレスがオーバーヒートでリタイアする。織戸、黒澤ともにタイヤが摩耗してきてタイムが40秒台へ落ちてきた。
40周目には三度、織戸がトップへ。1時間24分を経過して51周目にはいる。そして、いよいよ織戸がスパートをかけた。S耐のアルテッツァを知り尽くしている織戸は、じわじわと黒澤を引き離し66周目には7.6秒までリードを拡げる。そして予定通り76周目にピットイン。
ピットワークはオフシーズンの練習成果が実りトップタイムの72秒で作業を終え飯田を送りだす。そして、77周目黒澤がピットイン。飯田はまだ、暖まっていないタイヤであるが巧みに走り、同じく72秒台でピット作業を終えたトムスの脇を走り抜け1コーナーへ入っていった。順位は変わらず我々がトップだ。
タイヤが暖まってきた飯田は、容赦なく初登場の黒澤治樹選手を引き離して6周目(82周目)にはすでに17秒の大量リードを築いた。
86周目にオルタネーターのトラブルで総合1位を走っていたファルケンスカイラインがまさかのリタイヤ。今回2台しかエントリーしていないスカイラインだが、ライバルの消えたフジツボGTRは、ペースを落として走行する。111周目に黒澤選手のアルテッツァがペースダウンして緊急ピットイン。去年のライバル!のアルテッツァが2位へ。
スカイラインが最後までバトルをした場合のレース終了距離で計算していたため、ガソリンの残量が気がかりだ。チームは大量にリードしているため、燃費走行に切り替えるよう118周目に飯田へ指示をした。
124周目には総合優勝を狙っていたプーマランサーがリタイアしてADVAN ALTEZZAが総合でも3位へ。しかし、128周目クラス違いのため背後に迫ってきたワコーズM3を先行させ総合4位へ。
絶対にピットインして給油をしたくない。さらに42秒台へタイムを落として飯田は、燃料を節約しながらゴールを目指して走る。
そして、17:00近くに総合1位からわずか1周遅れでチェッカーを受けてクラス優勝。総合でも4位まで食い込んだ。